ホームに戻る

news

牛はまんぷくにさせていいのか?

2017年11月24日

皆さまこんにちは。㈲藤原牧場の藤原一信です。コラムなんて書くのは初めてなので、温かい目で見てください。
『まんぷく』にちなんで、『牛はまんぷくにさせていいのか?』
てな感じのテーマで、書いてみます。
昔、よく『食べてすぐ寝たら牛になる』と迷信として言われてきました。この迷信の意味を考えてみたのですが
牛には上の歯が無く、下の歯と臼歯で草などを噛みます そして牛には胃袋が4つあり 食べた餌は第一胃(ミノ)→第二胃(ハチノス)に送られます、この二つの胃には消化を助ける微生物が存在し分解を助けます。しかしまだこの段階では十分に消化できる状態ではないのでいったん口に戻して 再び噛み戻す、反芻(はんすう)という方々をとり、そこから第三胃(センマイ)→第四胃(ギアラ)で消化液により消化をやっとできるようになります。 反芻行動はゆっくり座った状態で長時間行うため 『大きな牛はよく寝てる』のイメージから『食べてすぐ寝たら牛みたいに大きくなるよ』
ということに勝手な持論ながらこういう意味ではないのかと考えました
さて テーマである『牛はまんぷくにしていいのか?』なのですが牛は1日 約12㎏の餌と草を食べます!そして1日 約 1㎏づつ体重が増えていきます。 ちなみに海外では成長ホルモン剤などを入れて1日 2.5㎏増える牛を作る国もあります…
これを見ると牛は常にまんぷくにさせれば大きくなるんじゃないかと思われがちですが、そう簡単には大きくて中身の良い牛には育ってくれません、肉になる牛を育てるステージとして大きく3段階に分かれます
① 育成期 月齢1ヶ月~12.3ヶ月
牧草やワラなど繊維質の高い粗飼料を中心にビタミンの多く入った健康に配慮した穀物飼料を少なく制限して与えて 胃袋と骨格をしっかり形成します。

② 肥育期 月齢13ヶ月~21ヶ月
1日 10㎏~12㎏のビタミンを抜いた穀物飼料をワラと一緒にしっかり食べてもらう この時期はまんぷくにさせ続けて筋肉の形成と筋肉の中にサシを入れる

③ 仕上げ期 月齢22ヶ月~29ヶ月(出荷まで)
1日 8㎏~10㎏ ビタミンの少し入った穀物飼料を制限して無駄な脂肪を削ぎ落とし、長めのワラをやって反芻をさせてゆっく寝かせて
肉にうまみを閉じ込めます

主にこの三段階の行程でで牛の品質が決まります。 よって牛はまんぷくにする段階と制限をする段階があるということです!
常に食べる状態を管理するのは長年の経験と牛の状態を監視する目が必要ですが、弊社は今年から一頭ずつにICセンサーを着けて、24時間監視するシステムの導入をスタートしました。
人工知能でのセンター管理でクラウド式なのでパソコンやタブレットで現場での確認もできるようになりました。まだまだ開発途中ですが人間の目+ITの力で現場の能力は格段にアップすると思います。
まだまだ語ると止まらないのでこの辺で終わります。
長文になりました、次回は短くします。
次のコラムをひょっとこ堂の田中くんにお願いいたします。